21歳でギャンブルと出会ってから、ギャンブルをやめたくてもやめられない依存状態になってしまい、今年で17年目になりました。
結果的にとりあえず今のところギャンブルをやめられてるわけですが、できればこのまま頑張って、一生やらずに生きていきたいものです。
で、過去を振り返ってみて「これは間違った考え方だったな~」と反省してることの1つが、やめるためには秘訣(特効薬的なもの)があるんだと信じていたことだと思ってます。
「ギャンブルやめたいけどやめられない。やめ方がわからない」
過去16年間、ずーっとこの言葉を吐き続けてきましたが、今となってはこの言葉--というかこの言葉の真意こそが、やめられない根本の原因だったんだなと、最近になって気づきました。
「やめ方がわからない」って言ってましたけど、そんなもんはネット検索すればいくらでも答えは出てくるんですよね。
「ギャンブルやめたいけどやめられない。やめ方がわからない」
これに対して、もし過去の自分に何か伝えることができるなら、今の僕ならこう答えます。
- GAの存在を知ってるならー「GAには継続参加したの?」
- 依存症が病気だってことわかってるならー「精神科探して通院してみたの?」
- 自力ではどうしようもないことわかってるならー「お金の管理を自分以外の誰かに託したの?」
それに対して、おそらく当時の僕だったら
「あ、確かに。今からやります!」
とはならないと思うんですよね。
「いやいや。そこまでする必要なくね?」
「それやったら本当に良くなるの?」
って、返ってくると思います。
やめ方がわからない(=やめるための方法が知りたい)と言うから、具体的な方法↓
・GAに通い続ける
・精神科に通院する
・身近な誰かに打ち明けて託す
を教えたのに。教えたのにも関わらずです。
つまり、当時の僕はやめるための"方法"が知りたかったわけじゃないんですね。
やめるための
特効薬/必殺技/秘訣/コツ/特急券/仙豆的なもの
が欲しかったんです。
要するに、楽をしたかっただけなんです。
別に、楽をしたい気持ちが悪いことだと思いません。(苦しいのが好きな人なんていないわけですし)
ただ、「依存症に特効薬は存在しない」を理解してるかどうかの違いは大きいと、今となっては断言できます。
もうね、受け入れざるをえないんですね。
僕は長年、悲しい勘違いをしてました。
当時の自分に言ってやりたいです。
「依存症に、明日治るような特効薬なんてないんだよ」
って。
GAもTwitterも
— ハヤト@ギャンブル依存症 (@datsuizonsho) May 28, 2021
・拘束力が弱いこと
・継続させなくちゃ意味ないこと
だけは理解しておかないとですね。
以前、GAに行った日にスリップしたことがあって「逆効果やん!」って思って行くのやめたことあったけど、今振り返ってみればただの逆ギレでした…(恥)
期待するんでなく、手段にしないと。 https://t.co/OHfbWSWTqK
これは例えばダイエットにおいても同じことが言えるんじゃないでしょうか?
痩せたいと思ってるけど痩せられない人は、
目の前の運動や食事制限からは逃げるくせに、簡単に痩せられるコツ・秘訣を探し続けるんです。
いいですか?依存症回復において、
「コレやったから大丈夫」
「こうすれば明日から100%OK」
「もう完璧問題ないでしょ!」
なんて特効薬は存在しません。
継続。積み重ね。
それ以外に依存症を治す方法はない。ありえないんです。
今日1日の努力をサボるのは仕方ない。人間だもの。
でも、特効薬があると期待・妄信し続けるのはやめましょう。
今日も1日。おし。