・パチスロデビュー期①
・パチスロデビュー期②
・パチスロデビュー期③
「パチスロはやめよう」と心に強く誓った日から3日も経たないうちに、俺はいつものパチ屋へと足を運んでいた。
当時の俺の思考は、
「なんで俺は負けたのか?」
↓
「適当に打ってたからだ」
↓
「ちゃんと打てば勝てるはず」
だった。
今までの俺はただのギャンブルをしていたんだ。
打ちたいように打つだけだったら、幼い頃の父やその辺のギャンブル中毒のようになってしまう。そうはならないぞ。
具体的に何をちゃんと打つのかというと、「ハマってる台の天井を狙って打つ作戦」をとることにした。
天井狙い作戦だったら-
- ハマってる台はそれなりに拾えるはず
- 少ない投資で確実に当たるはず
- それなりにちゃんと連チャンするはず
もちろん、そんな簡単にうまくいくわけがない。
当時の俺のなかでは必勝ロジックのつもりでいたが、現実は-
- そもそもそんなに都合よくハマり台は落ちてばかりいない
- 少ない投資で当たることはめったにない
- 全然連チャンしない。レギュラー単発ばっかり
負けを繰り返すうちに焦りが出てきて、そんなにハマってなくもつい打ってしまっていた。
「さすがに天井まではいかないでしょ?」
って自分に言い聞かせて北斗の1000回転とか打ったりしてた。
(どこがちゃんと打ってたんだろう?)
5万以上負けることも増えてきて、スロ友達から借金をすることになった。
借りては金が尽きて、借りては金が尽きて。
積もり積もって借金は24万円まで膨れ上がっていた。
返すつもりはあったが、それよりも「なんで勝てないんだ?」という苛立ちが先行してた。
さすがに友達からもこれ以上は貸したくない空気が漂っていた中、今までに経験したことない事件が起きたのだ。
ある日の午前中、俺は北斗で3~4万ほど勝っていた。
調子に乗って別の店で座ったアラジンで大爆連して人生初の万枚(20数万勝ち)達成。
めちゃくちゃ充実した一日だったのを覚えている。
24万円は一括返済した。
ギャンブルでの負けをギャンブルで返済したのだ。
(危なかった~。そりゃあんなに負け続けるわけねーよな。でももう借金はイヤだからやめよう。就職もしなくちゃだし…)
改めて俺はパチスロをやめようと誓った。
(つづく)